7月2日(火)くもり
母校・早稲田大学文化構想学部サステイナビリティ論の講義に、ケーススタディとして登壇させていただき、マイラブファームについて話させていただきました。
ここ数年は早稲田祭で毎年のように来るようになっていた早稲田大学。
文キャン(戸山キャンパス)は、少し見ないうちに、こんなに近代的になってしまった。
高野孝子教授のサステナビリティ論は、
サステイナブルな社会とはどんなもので、そのために考えなくてはならないことを知り、個人でアクションを起こす、きっかけ作りをする
という内容の講義。
高野教授は、冒険家として、1995年にロシアからカナダまでの北極海を世界で初めて無動力(人力)の極点横断をしたという。現在はNPO法人ECOPLUSの代表理事として、新潟県魚沼で持続可能な自然農による米作りや、天国に近いミクロネシア・ヤップ島へのキャンプなどで持続可能な社会を考える環境活動を展開。
超・超・超リスペクト!
こんな講義、学生の時に受けたかった!
もっとも、僕が学生の時はサステイナブルとか持続可能性という言葉はほとんどなかった。
地球温暖化という現象は、小学生の時にTV番組「木曜スペシャル」とかで見た、ほとんどSFのような世界だった。
今回のお話は、「実践者が語る 半農半Xのいまとこれから」編著の吉度ちはるさんにご縁をいただいた上村優美子さんのお声かけで実現。上村さんは、大病をきっかけにヴィーガン(V’gan:単語としてはベジタリアンを短縮したもの)になり克服、心身の健康を自分でコントロールできるようになり、それを多くの人に伝えて行くことを生き方としている。上村さんは、ヴィーガンとは、ただの菜食主義ではない。自然と一体化しようとすること。その中で摂食も選び、オーガニック(=有機)といわれるものも、さらにその観点から選び生活してゆくことで、さまざまな病に対応することができるという。
上村さんのお話は、たくさんの学生の関心や共感を得ていた。
僕を「マイケルやも」としてプロデュースしてくれた振付師のCHINOさんも、常日、ヒップホップは文化。ダンスとかアートとかファッションとかの1つ1つのアクションでは語れない。それらをトータルして理解し、共感し、自分になじませ、選ぶ生き方それががヒップホップなんだ。
と語っていたことを思い出す。
さてお次は僕の出番。
プロフィール紹介で、
「早稲田大学社会科学部出身です。
母校の教壇に立てて一生の記念になりました。
あ、それと早稲田マイケル・ジャクソン研究会の創設にも関わらせていただきました。」
というと、「おおーっ」とざわめくリアクションがあり、
さすがM研、メジャーだな~(笑)
と、思わず嬉しくなりました。
マイケル・ジャクソンに憧れ、
エンターティナーを目指すも事故で挫折し、
大学卒業後、大手金融系の会社に就職。
マイケルの死をきっかけに、
マイケル・ジャクソンとチャリティ、エコロジーを結びつける活動をはじめ、
行き着いたところが、自然と共存する農だった。
そして、
無農薬・自然栽培マイラブファームを開園した。
15人の実践者の1組に選んでいただき出版予定の「実践者が語る 半農半Xのいまとこれから」を紹介しながら、「半農半X」とは、「自給的な農」と「自分の天命」をかけあわせながら生活する、これからのライフスタイルです。と語る。
大学生が普通思い描く進路からの意外な展開。
それはまさに、いかにサステイナブルな生き方をするか、
という探求であった。
「ふつうの農業」と「マイラブファームの自然栽培」のちがいを話す。
またこの図を使う。いいかげんバージョンアップしよう(^^;
ふつうの農業は、人間が食べるための農業。
マイラブファームの農業は、地球のすべての命をつなぐHeal The Worldな農業。
自然界にあるすべてのものには意味があり、
どんなものも、
「生態系を豊かにする」
という共通の目的に向かって何かしらの役割を果たしている。
すべての命はつながり、循環している。
いつしか、人類は、「生態系」を無視して、人間の為だけの循環システムの中で生きるようになった。
それが環境を破壊するだけでなく、人の生活や健康を脅かすようになってきている。
サステナビリティ(持続可能性)ということが言われるようになった背景も、ここにある。
Ecology=地球環境(生態系)
地球全体の為の循環システム
Economy=経済(金融経済)
人間の為だけの循環システム
つまり、
サステイナビリティ(持続可能性)とは、
Ecology=地球環境(生態系)の中で、
すべての命とつながり、ともに循環する。
ということと僕は考えていて、マイラブファームは、
今の社会に、それをもたらす営みをつくり、人々に届けようとしている。
のです。
もっと合理的で戦略的な農業をやって、
経営を楽にしたり規模拡大してゆけばいい。
という話もありますが、
なんでもいいから「農業」をやりたくて選んだのではない。
すべての命とつながり循環する
Heal The Worldな世界にしたいというのが目的であって、
これは「生き方」なんです。
最近、
ご家族にガンを発病されている方、
化学物質過敏症の方、いろんなアレルギーの方
ご家族に障害を持たれている方、
いろいろな方が、マイラブファームを探して、野菜を求めてくださるようになってきました。
それは、こういう思いのもと、やっているからなのだと思っていますし、
そういう時、やってよかったなと思います。
~~~
今時の学生に、果たしてどのくらい伝わったかなと思いながら、
自分たち自身を見つめ直すのにもとてもよい機会だったと思います。
高野先生、上村さん、このような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました!
より無機質になったキャンパスの中に、樹齢何百年?もの大木が優しくたたずむ。
名残惜しく母校を去る。
今日も1日ありがとうございました(^O^)
無農薬自然栽培マイラブファーム
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