1月20日(日)はれ 9時 気温6度 湿度39% 北の小風
今日は二十四節季の「大寒」1年で一番寒い時期。
だけど今日は日差しが暖かで風もあまりない、穏やかな1日。
吉度さん主催の種子法勉強会でお会いした優美子さんがお友だち家族と一緒に畑見学に来る。
「なんで農家になったんですか?」
「もともと農家になろうと思ってなったのではなくて、
マイケル・ジャクソンのことが好きで、
マイケルがよりよい世の中にするためにやっていたことに共感していて、
彼が星になったとき、彼の思いをファンで受け継ごうと、
マイケルの音楽とチャリティやエコロジーを結び付ける活動をはじめたんです。
東日本大震災の被災地に行ったり、
生態系を守りながらのお米作りをしたり、
そうして行き着いたところが、
ヒールザワールドにこめた彼のメッセージを形にしよう。
ということで、農家になったんです」
「・・・」
今日来てくれたみなさんは、
日ごろ生協などでオーガニックな食品を購入している、
食の安全に対して意識の高い方々。
子どもの事を思えば、なおさら食に対して
無関心ではいられないという事で、
この日も、
「有機野菜」と「自然栽培野菜」
どう違うんですか?
どうして「自然栽培」をやることにしたんですか?
「固定種」と「F1種」はどう違うんですか?
「有機農家」はみんな「固定種」を使っているんですか?
といった、少し踏み込んだ質問をいただき、答えさせていただいた。
〇「有機栽培」と「自然栽培」
自然栽培は、広い意味の有機農業の方法の中の一つです。
いわゆる有機農業は、無農薬だけど有機肥料は使う。
自然栽培は、無農薬で有機肥料も使わない。
畑の中の生態系だけを循環してひとつの宇宙にしているのです。
有機肥料でも、硝酸態窒素が過多になると、
土壌や人体に悪い影響を与える場合もあったり、
僕は何より、たくさん有機肥料を使う有機農業を見て、
もっと自然に近い形で、持続できる方法で出来ないかなと思って、
自然栽培を行うことにしました。
〇「固定種とF1種」
「固定種」とは、同じ形質の親同士で受け継がれている種です。
例えると純粋な日本人。
「F1種」とは、異なる親を交配させ、親とは異なる新たな形質を持つ種です。
例えると混血のハーフやクォーター。
「F1種」は最初の子が両親のよい形質を受け継ぎますので品種改良に使われます。
ただし孫はばらばらな形質になり、1回だけ有効だからF1といわれます。
また、ある一定の品種を作るには、広大な敷地を使って、無数に交配が繰り返されます。
ここまでが、「固定種」と「F1」です。
〇「遺伝子組み換え」
次に「遺伝子組み換え」です。
「遺伝子組み換え」作物とは、F1種をさらにエスカレートしたものです。
作物が本来持つ遺伝子を人工操作して自然界にはない作物にすること。
まずは、無数の交配を繰り返さなくても一定の品種になるような形質にする。
たとえば、「味のいい」キャベツに「病気に強い」キャベツの遺伝子を組み込む。といった具合です。
が、もっとエスカレートしていて、
たとえば、「キャベツ」に「サソリ」の遺伝子を組み込んで、虫が食べたら毒が回るようにする。
といったような研究が普通に行われています。
現在、遺伝子組み換えによる効用で標準化しているのが下の2つ。
1.「虫や野草が死滅する農薬をまいても枯れずに育つ」効果
2。「虫が食べると虫の内蔵が破壊されて死滅する」効果
これによる人体への影響の可能性は、とても気になります。
有機農家でもほとんどはF1交配種を使っていたり、
F1交配種と固定種を使い分けているのではないでしょうか?
国内に流通している野菜のうち有機野菜は2%程度ということですが、
有機野菜の中で固定種の割合は、僕の感覚的な話ですが、1割もないのではないかと思います。
スーパーのような大ロットで大きさ形に厳格な要求があるところに、
有機でも固定種の野菜を安定的に納めることは、まず不可能だと思います。
F1交配種で問題に思っていることは、F1の種は、
普通の交配種、雑種なだけでしたら、
子や孫がまともに出来ないというだけで、
食の安全に必ずしも問題があるわけではないのですが、
・雄性不稔
・遺伝子組み換え
・ゲノム編集
といった作り方をしていると不安になってきますし、
どれがそうやって作られているかというのは、
開示された情報ではほとんどわからなくなってくるのではないかと思います。
遺伝子組み換え食品の表示はますます形骸化されて、
特に子どもやこれから生まれてくる子どもたちへの影響が心配です。
おっとここでは「農薬」の話をするのを忘れてました。
〇「農薬」
農薬の恐ろしい話を一つ。
世界標準の除草剤ラウンドアップの主成分グリホサートは、
2015年世界保健機関(WHO)が発ガン性があると指摘。
2018年米ではガン発症の原因として製造元モンサントに約320億円の賠償判決。
2022年にはEUで全面禁止になる見通し。
そんな中なのに、日本では2017年12月に残留基準が大幅に緩和され、
小麦には今までの6倍(!)、そばには150倍(!!!)使ってよい事になっています。
世界がこういう流れの中、数10%とかでもありえないのに、6倍とか150倍です!
一体誰のためなのでしょうか?
国民の健康より、グローバル企業の利益の方が大切なのでしょう。
食の安全に気をつけて、自分や家族の健康を守ってゆきましょう。
みなさまには畑で収穫したものを早速食べていただき、
たくさんの感想や、
ぜひ定期購入したい!
というご希望をいただきました。
優美子さん、みなさまありがとうございました!
これからも、できるだけたくさんの子どもたちの未来のためになるよう、
マイラブファームは努力してゆきたい。
と思う1日でした。
今日も1日ありがとうございました(^O^)
無農薬自然栽培マイラブファーム
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