東京朝市アースデイマーケット代表の冨山さんとは、2009年アースデイ東京への最初の出展をきっかけに知り合い、東日本大震災に見舞われた際には石巻に緊急ボランティアとして一緒に伺いました。震災発生から3週間後の石巻には、これが現実に起こっていることなのかと、目を疑うような光景が広がっていました。冨山さんとはこういう経験を共にしました。
僕たちの師匠、千葉の有機農家しげファームさんに修行の橋渡しをいただいたのも冨山さんです。しげファームさんも東京朝市アースデイマーケットの創生期に出店していて、その後千葉駅前にアースデイマーケット千葉を創設された(今は休止中)そうで、しげさんからも、よくその当時のお話を伺いました。
今回、オリエンテーションをお聞きして、改めて東京朝市アースデイマーケットが開拓してきたものの意義の大きさを感じました。
今でこそ至るところで開かれている産地直送マーケットですが、東京アースデイマーケットは、開始当時東京では3番目に開かれたもので、オーガニックに特化したものでは初でした。
八百屋さんではなく生産者さんに出店してもらう。今ある野菜宅配業者さんも、ほとんどが生産者さんから作物をまとめた八百屋さんです。アースデイマーケットは、八百屋さんの手を介さず、直接、オーガニックな食品の生産者と向かい合って対話しながら作物を売買できる機会を東京のど真ん中に創出したのです。
冨山さんは、全国のオーガニックな生産者に出店を呼びかけながら、つながりを広げ、今や「生き字引」とも言えるくらいの事情通です。
そして、いろんな事例を話して頂く中、印象に残ったのはこんなお話でした。
虫喰いで収量が上がらず困っていた自然農の生産者さんの水田に行ったとき、稲に一面に張ったクモの巣が朝陽に照らされ、幻想的な風景を目の前にして思ったそうです。大地や風や太陽や月のもとで虫がつながり、植物がつながり、そこに人が入って、お米ができる。すべての命のつながりの下に、僕たちがいただくものがあるのだ。こうしたものを伝えてゆくのが使命なのだと。
まさに僕たちが感じていたことを、風景つきで伝えてもらった。
さまざまな生産者さんとの出会い。
ほとんどの新規出店希望者が、冨山さんが見たケースにつながってゆく。
そして、ここでオリエンテーションを隣で一緒に受けた方とも、早くもつながることが出来ました。
天然酵母有機全粉粒パンをネット販売する「こくつぶ工房」さん、お互いにおためしセットを購入して、「こくつぶ工房」さんは、マイラブファームの野菜をベースにパン商品を作ってくださりました。
こくつぶ工房
https://kokutsubu.com/
オリエンテーションが終わった後は、
千葉県匝瑳市で1300年続く農家、「みやもと山」さんの味噌づくりワークショップに参加。
千葉の伝統種「小糸在来」を使った味噌づくりにチャレンジ。
みやもと山
http://www.miyamotoyama.com/
そして、しげファームでもお会いした、
自然農家「さくま草生農園」さんと再会。
就農したことをお話しし、苦労話を共有。
ほとんど不耕起に近く、資材も自然のものを使い、人力を中心に農を営む
さくまさんの育てたイセヒカリは、全く混じり気のない自然の味がして、本当においしかったです。
さくま草生農園
https://www.sakumanouen.com/our-story
こんな場所を築いてくださる冨山さんに心から感謝です!
次回の東京朝市アースデイマーケットは
3月4日(日)代々木公園けやき並木です。
http://www.earthdaymarket.com/
マイラブファームも、これから東京朝市アースデイマーケットへの出店を目指してがんばります(^o^)/
今日も1日ありがとうございました(^o^)/
<後記>
一緒に石巻に伺った時、僕たちもこの道へ進むとは、全く想像もしていませんでした。ただ、震災を自分で見て感じて、震災に見舞われて心に深い傷や悲しみを残してしまった方々が平安に人生を過ごせる農ヴィレッジのようなものができたらいいなと、最初に思いました。そこが、農への具体的興味のはじまりでした。
そして、いろんな角度から農への関わり方を考えて、積み上げて、アースデイマーケットに出店されていたしげさんが僕たちの近所にいて、ご紹介いただき、就農をした(まだ就農しただけですが。。)冨山さんとの出会いは、運命であり必然だったのかなと思っています。
冨山さんの周りに、冨山さんと思いをともにされるスタッフや支援者が集まり、志の高いオーガニックな生産者さまたちが集まり、今もこうしてアースデイマーケットを続けてくださっていることに、本当に心から感謝しています。
早くアースデイマーケットに出店するのをのを楽しみにしています。今後ともよろしくご指導のほどお願いいたしますm(_ _)m