いつもありがとうございます。マイラブファームやもとさちです。
おかげさまでマイラブファームは本日、開園3周年を迎えました。
これもひとえに日ごろご愛顧いただいているみなさま、応援いただいているみなさまのおかげと心より感謝いたします。
思えば最初、開墾できたばかりの大地に、今まける種を手当たり次第にまいて、何が育つのか、どうやって育つか、やってみることから始めました。在来種の種を買ってまいたきゅうりに、初めて実がなった、それをその場で食べた時の感動は今でも覚えています。今まで食べた事のない味の強さ、甘さ、みずみずしさ、うるおいとともに自分の体が大地とつながるような感じがしました。
これだ!ここならば、自然農法ができるに違いない。
『無農薬・自然栽培マイラブファームを開園します。』 師匠のしげファーム・しげさん美香さんに報告をしました。
『そうですか、、、自然栽培をやりますか。 私の有機栽培は施肥することを前提としていて自然農とは別ものです。 私のところでの研修の多くが役に立たないくらい自然農は奥が深いと思いますが、 あとは自分で決めた方向を、しっかり信念をもって貫いてください。』
しげさんからはそうお返事をいただきました。
この農場は、新規就農にあたり候補となった休耕地をわざわざしげさんに足を運んでいただき、見立てていただいた場所。しげさんは、修行の時、必ず作目ごとに「慣行農業では」「有機農業では」「自然農では」と、いつも農法を比較して教えてくださりました。しげさんの農業観の中には、畑やまわりの自然を生かして農業を行う「循環農法」というものがあり、多様な植物や生物との共生の仕方、考え方を学びました。しげファームで教わった事が、ほとんどの今やっている作業や知見に生きており、他では得難い唯一無二の師匠と思い心より感謝しています。
その秋、本格的に作付けが始まり、最初に出来た葉物は、どれも苦くて、辛くて、とても食べられるようなものではありませんでした。 この先全部こんな味になってしまうのか?この農法は成り立たないのか? また、たちまち虫に喰われて姿形もなくなってゆく中で、こんな残った野菜に価値はつくのだろうか? 何という道に踏み出してしまったのだろう?目の前が真っ暗でした。
そんな中、出来たものを買って下さる方かいました。 地元千葉のオーガニックライフスタイルジャーナリスト吉度ちはるさん、そして アースデイつながりで故CWニコルさんなどとともにオーガニック料理を提供してきたピースデリの新納平太さん。 お聞きするのが怖かったのですが、僕たちが育てた野菜たちを評価してくださりました。ほどなく苦さや辛さは調整されて、自然の力をうけた強い味に変わっていました。 そしてその後、何度も買ってくださりました。
その秋、初めてマーケットに出店しました。虫喰いでクチャクチャになった枝豆を出品しました。 どんなにおいしくても、こんなに姿形の悪いものを買ってくれる人などいるのだろうか? 開店準備をしている間に、目利きをきかせた方が1個、サッと買ってゆきました。 こんなにスーパーでは売れないような形が悪くて、結構ないい値段なのに買ってくれる人がいるんだ。 見ず知らずの方でも、価値をつけてくださる人がいることがわかりました。
暗中模索ではありましたが、こうした1つ1つの足取りが少しづつ自信と気づきになり、 翌年春からの野菜セット販売の開始につながりました。
開園1年目には記録的な猛暑、2年目には大型台風、そして3年目にはコロナウィルス禍と、毎年未曾有の災害が襲ってきました。
それでもこうして続けてこれたのは、
毎年この日に思うことは、まずは3年前の開園当初、何の実績もない私たちの思いに共感くださり、私たちの育てた野菜を買ってくれたみなさまのおかげです。
こうしてご愛顧いただいているみなさまには、私たちが志を継続し、未来に種をまける「もとで」(元手=資本)を頂いているものと思い感謝してもしきれません。
そうして授かった力のおかげで、お会いしたことのないたくさんの方々からご注文をいただくことが出来るようになりました。
ご家族がガンと闘病中の方、化学物質過敏症の方、アレルギー、アトピーで悩まれている方、ご家族が障がいをお持ちの方など、具体的に健康への不安を抱えていらっしゃる方も多く、北は山形県から、南は沖縄県まで、マイラブファームを探して、ご購入をいただきました。その多くの方から定期、リピート購入いただいています。
同時に健康志向のお店、飲食店、食品づくりをされている方々からもたくさんのお引き合いを頂きました。
これによって、改めて、私たちがやっていることの価値を私たち自身信じることが出来ました。
また、こうした私たちの足取りを、オーガニックライフスタイルジャーナリストの吉度ちはるさんと「半農半X」の生みの親、塩見直紀さん共著の書籍「実践者が語る 半農半Xのいまとこれから」(よもぎ書店)に掲載いただきました。また、JCOM千葉様各局「ジモト応援!千葉つながるNews」に放送いただき、地元でのつながりも広げることが出来ました。
気候変動、自然災害、コロナ禍はすべて、人間が不自然物を生み出し廃棄し続け、地球を汚染し、他の生命をないがしろにして、自然界からかけ離れていった代償だと思っています。
特にコロナ禍は、人類の意味を考えさせられるものです。
私たちはこの3年、自然界に学んできました。
自然界にあるすべてのものには意味があり、
「生態系を豊かにする」
という共通の目的に向かって何かしらの役割を果たしています。
すべての命はつながり、循環しています。
そういう事を、日々つぶさに見て、感じています。
安心安全で、おいしい無農薬の自然野菜が社会の仕組みの中に浸透して、保育園や学校の給食などに使っていただくような、身近なものになるように。また、このような農への関心が高まり、生き方、働き方の光明になるように。
4年目は、初心に立ち返り、こういった思いに向かって、より一層踏み出してゆく年にしたいと思っております。
最後に今日この日は、敬愛するマイケル・ジャクソンの誕生日です。
マイケルが生涯をかけて実現したかった思い「ヒール・ザ・ワールド(地球を癒そう)」を私たちはマイラブファームで受け継ぎ、マイケルへの感謝の気持ちを届けたいと思います。
Happy Birthday マイケル、Forever!
まだまだ未熟な私たちではありますが、また一歩一歩、みなさまとともに歩んでゆきたいと思っていますので、4年目のマイラブファームもどうぞよろしくお願いいたします。
2020.08.29
大切なあなたへ愛をこめて
無農薬・自然栽培マイラブファーム
山際 伸二郎・佐智子(やも&さち)
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無農薬・自然栽培マイラブファーム
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