3月18日(月)はれ
気持ちのいい、春本番の陽気。
内田裕也さん逝去。
昔は何をやってるかわからないのだけど無茶苦茶な人、
真っ先にビジーフォーのものまねの方を思い出したが、
日本のロックの興隆に影響を与え、
希林さんあこがれの人(?)
沢田研二さん(ジュリー)を発掘したのも内田裕也さんとラジオで言っていた。
ハドソン川(?)をスーツ姿で泳いでいる、
バブルの時のパルコのCMが印象的だった。
樹木希林さんは僕は前から言っているように、
ライフアーティストの手本のような人と思っている。
すさまじいメッセージ力を持ったご夫婦でした。
素晴らしい人生。
ご冥福をお祈りします。
昨日は雨が入ると見込んで播種したごぼう。
かん水をして発芽か次の雨を待つ。
他のタネもそうだが、特にごぼうは水気が切れると発芽しなかった。
モンサントの除草剤、がん発生の「事実上の要因」 米で陪審評決(AFP=時事)
昨日新しい評決が出た。
それでもまだ日本ではグリホサートを最大400倍に緩和したまま。
こうしている間にも、いろんなところに入っている。影響が心配。
今日は作業を午前中で切り上げて、
千葉県有機農業推進協議会主催
「千葉県を有機農業の里にするインフラ作りフォーラム」
に参加。
とてもたくさんの視点から、参考になる話が聞けた。
内容としては―
〇第一部 基調講演
オーガニックマーケットの可能性~世界の動向と日本の可能性~
フードトラストプロジェクト 代表理事 徳江倫明さん
オーガニックマーケットの現状について。
有機農業の拡大は、世界の潮流。今後確実に拡大する。
世界のオーガニック市場
日本のオーガニック市場
このほか、多数の市場データが共有された。
こういったデータがいっぺんにまとまって入手できるのは本当に貴重だ。
「食品」という成熟した市場の中にあって、
オーガニック市場は高成長を続けているのがわかる。
世界的には、過去、チェルノブイリ原発、狂牛病(BSE)など、健康に大きな影響を与える問題が成長の引き金になっていて、
サブプライム、リーマンショックといった経済危機の時にも拡大する傾向にあるのがわかる。
直近では、冒頭のニュースで触れたモンサント裁判に端を発する、
BUYオーガニック、ノンGMOのムーヴメントが下支えになっていると思う。
日本は、東日本大震災をはさんで横這い、
震災の時、食の安全を求めた消費者はオーガニックではなく、
西の生産者に行ったとのこと。
大手の参入などにより2015年くらいから活性化している模様。
そのうえで、
国民が共感し、納得する農業が自然農業、有機農業。
目指すところは、「環境農業」。
としている。
オーガニック農業の変遷の歴史として、
オーガニック1.0=1950年代から生まれた「自然農業」
オーガニック2.0=1970年から始まった「有機農業」
オーガニック3.0=現在進行中。持続可能な「環境農業」へ
ととらえている。
農業を
「慣行栽培」
「特別栽培」(目安慣行の半分の肥料農薬)
「有機農業」
「自然農業」
の4つのレイヤーに分けていて、
「有機農業」と「自然農業」の違いについて
地域内循環⇔農場内循環
植物性・動物性⇔植物性
無化学肥料⇔無肥料
と線引きしている。
この辺、後日もっとまとめてお伝えします。
〇第二部 オーガニックが広がる!事例発表
印象的だったことを書いてみる。
1.イオンさん
オーガニック商品取り扱い
今3億円→将来300億円に拡大。
取り扱い割合1%台→5%目標に(都心部では達成店も)。
全国イオンでまだ3億、1%なんだ。
でもこれを300億、5%にと本気で考えてるなら、
価格も、消費者も、競争状況も、市場も、変わるだろうな。
「有機栽培」という栽培手法
ではなく
「オーガニック」というライフスタイル
を提案し販売してゆくという。
このコンセプトは、マイラブファームが目指しているものにかなり近く通じている。
やってることは相当違うが(^^;
2.こだわりやさん
首都圏にオーガニック食品店「こだわりや」41店舗(うち千葉4店舗)
・限定感第一。季節(旬)、時期(今だけ)、地域(ここだけ)
・アレルギー対応。お医者さんが紹介してくれる。
・買う側は、食べ物の安心安全について知りたい、話したい、情報交換したい。
3.ナリタヤさん
千葉北総に14店舗展開する地場スーパー。
コーナーで慣行(農薬使用)、有機を分けない。
品目ごとに慣行、有機を並べて選択してもらう。
有機はB品も売れる(ジュース用人参など)。
生産者、お客様ニーズを合わせる。
4.ホールフード協会さん
オーガニックレストラン認証機関
ヨーロッパでは「オーガニック」メニュー、「ベジタリアン」メニューは当たり前。
由来について細かく正しく説明している店が選ばれる。
日本では「自称オーガニック」がまかり通っている現状。
嘘をつかないお店が生き残る。
5.山下食品さん
餃子・焼売製造販売
他社との差別化でオーガニック食材使用、好評。
6.モンテッソーリこどもの家さん
佐倉市に認定こども園3園、280人在園。
「子どもの命を守る重要性」を最大価値とする。
給食は全てオーガニック食材、最初はコスト2倍以上。
2017年グループに農園グレイスファームを開園。
311の後、弁当持参の園児がいたところから始まる。
それまでは国が定めた基準(40ベクレル/Kg以下)であればいいと思っていた。
父母より放射能対応に厳格な基準を設けてほしいと声が上がる。
→1ベクレル/Kg以下を条件に調達基準を徹底。
教育の一環にも位置付ける。
「子どもの命を守る重要性」を最大価値とする。
モンテッソーリこどもの家のお話が一番心に響いた。
〇第三部 ”有機の里づくり”千葉県団体連絡会の設立提案
千葉県の農業に携わる者が連携して、
環境保全と有機農業の拡大を図ることを目的に、
”有機の里づくり”千葉県団体連絡会を発足する。
まずはその設立趣旨とスケジュールの説明。
SDG’s(国連持続可能な開発目標)
17の目標の2つめ「世界の飢餓、貧困の克服」では、
解決方法として、小規模の有機農業が持続可能な食糧生産システムとして飢餓、貧困を救い、生物多様性と種の多様性を実現するとしている。
千葉県は、
・野菜生産で第3位の農業県
・最大の消費地である東京圏に立脚
・インバウンドの玄関口、成田空港を持つ
地域特性を持ち、各自治体では、
・いすみ市が学校給食の米を100%有機米に転換
・木更津市が世界16か国が加盟している有機農業自治体ネットワークに国内で唯一参加
・匝瑳市でソーラーシェアリングによる有機大豆の生産(市民エネルギーちばさんの取り組みですね)
などの先進的な取り組みが始まっている。
これをもっと推進してゆくために連携してゆこう!
ということですね。
最後に質疑があり、
僕からは、
食の安心安全を考えた場合、
1.農薬、化学肥料
2.遺伝子組み換え、ゲノム編集、(場合によりF1 交配種)
3.原発による放射能の影響
という問題があると思っているのですが、
それぞれに対してどのように向き合ってゆく方針でしょうか。
と質問させていただいた。
1.は当然使わないとして、
2.タネの問題について、
ここでは話すと長くなるので、また機会を改めて、という回答。
3.原発による放射能の影響について、
震災から8年が経って、千葉県内では、ほとんど安全な数値に落ち着いてきている
という生産者の方の回答があった。
時間がなかったので、十分な回答はいただけなかったが、日々考え取り組まれている様子が伝わった。
農業を始めてから、久しくマーケットを意識せずにやってきた。
マーケットを見ようとするとどうしても、本音と建前が出来てしまうが、
それも「持続可能にする」ためには、必要なことなのかなとは思う。
ただ、本当に、本当にそれが持続可能になるのか。
ということについては、つきつめて考えてゆきたい。
気持ちは、7代先。
少なくとも、子ども、孫の世代までが、
持続可能な、人類社会、地球にしたい。
それを見据えて、どう行動してゆくか。
それが「農」にこめた思い。
シャキナベイベー!
今日も1日ありがとうございました(^O^)
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