12月１日（金）はれ

師走入り。
ここ数日昼は季節外れの暖かさが続きましたが、今日は北風が吹き日中も真冬の寒さ。

今週の出荷が終了。今週もありがとうございました！

冬本番の寒さとなって参りました。霜も降りはじめ、多くの冬野菜も成長から成熟の時を迎えてゆきます。
この秋冬の入り口は、とにかく9月末までの猛暑続きで難航しました。
これはほぼどの農家も、慣行から自然農まで、どの農家も感じていることと思います。
一方、11月終わりまで季節外れの暖かさも持続し、作物によってはその遅れを取り戻すことが出来ました。
これからシーズン終わりまであと3か月、冬の寒さに負けず、大地のごちそうを届け切りたいと思います。

〇固定種「大蔵大根」「亀戸大根」
大根が大きく育ってきました。
9月の猛暑で1作目を2回失敗した大根、背水の陣の思いで臨んだ第三農場(水田を畑転した新農地)への播種が奏功、
ぐんぐん育って遅れを取り戻しました。

今週は全セットに固定種「大蔵大根」、Mセットから固定種「亀戸大根」が入りました。
どちらも東京の地名が入った伝統的な江戸野菜です。

「大蔵大根」は本大根、「亀戸大根」はミニ大根として使い分けていますが、
亀戸大根が今までにないくらい生育していて、今回はどちらがどちらか、
ほとんど見分けがつかないくらいの大きさになっています。

「大蔵大根」は、根が頭から尻まで太さが一定で、少し淡泊な味で出汁を引き立て、おでんや煮物などに使いやすい大根です。当園では、箱に収まるようにLセット以外は総詰まりより少し尻細りの形の大きさでお届けする場合が多いです。

「亀戸大根」は、葉に対して根が小さく、また根の形もばらつきが多くきれいな円形ではなく扁平したものが多いこともあり、今では全く市場に出なくなり、「幻の大根」とも言われます。ところがこれが、味が格別で、大地の滋養をふんだんに吸収した、土の香りいっぱいの強い味です。今まで食べた大根の中では、一番おいしいと思っています。味噌汁にすると、出汁もたくさん出て、本当に至福のおいしさになります。
このような違いを比べて、美味しくお召し上がりください。

根もさることながら、今の時季は、どちらの大根も葉が大きくて格別のおいしさです。
ほとんどのお店では大根の葉は切り落とされていて、根の部分しか手に入りません。
何ともったいない事でしょうか！
しょうゆとしょうがで炒めた固定種大根の葉は、五臓六腑に染み入るようなおいしさ。
とにかく今は、大根の葉がうまい！

〇固定種「金町小かぶ」
当園では人気の野菜の一つ、金町小かぶ。
秋かぶがなかなか大きいものになりませんが、固定種の小かぶは小さくても本当に美味しい。
お味噌汁に入れると、滋養いっぱいの染み入るような出汁が出ます。
量は、少しづつになってしまいますが、ぜひ味わってお召し上がりください。

これは選抜してロスになった極小のかぶ（先週までおまけに入れさせていただいていました）ですが、味噌汁にしたらたまらないおいしさです！

〇固定種「東京べか菜」
今白菜が巻いてゆく時で、その間を東京の伝統野菜、東京べか菜が埋めさせていただいています。
山東菜の一種ですが、より柔らかくさわやかな若々しい味がします。
生食もできます。炒めるとどうしても小さくなってしまいますので、
汁ものに入れたり、さっとゆでたり、生で召し上がるのがおすすめです。
ぜひ味わってお召し上がりください。

白菜は、巻いてからお届けいたします。もう少しお待ちください。

〇マイラブサラダ
マイラブサラダのメインのルッコラ、寒さが増してきて委縮して参りました。
今秋冬の寒暖差の激しさも影響しているものかと思います。
他の野菜の充実にしたがい、10月11月に比べると、
量も少なくさせていただいて参りますが、
50℃洗いなどをして、みずみずしさとシャキシャキ感を取り戻してお召し上がりください。

〇固定種「中葉春菊」
今週Mセットから今季初めて春菊が入りました。
本来11月頭くらいから入れたいところなのですが、これも9月の猛暑で育たず、1か月くらい遅れてしまいました。
春菊は、秋冬野菜としては暑さにも寒さにも弱く、旬な時季がとても短い冬野菜。
今季は短い間になってしまいますがぜひこのおいしさを味わってください。

今回入れられたのも、ほんの少しの量なのですが、
お味噌汁に入れると、そのおいしさはもう異次元級です。

今回でさつまいも「紅はるか」が終了となります。
来週からは「シルクスイート」が入ります。
「紅はるか」は、出始めの初秋はホクホクとした栗のような味で、秋の味覚の趣。
寒さとともにだんだんと甘さが増してきて、今はもうたまらない甘さになってます。
そして続く「シルクスイート」は、さらに甘い、
本当に絹のようになめらかで、スイーツのように甘いさつまいもです。
寒くなるにつれて甘くなってゆくのが楽しめるさつまいもはその甘さ加減が季節の旬を告げる風物詩です。
どうぞお楽しみに！

激しい気候の変動で、その年によって豊作の野菜、不作の野菜が出て、お届けする時季も変わってゆきます。
自然と相談しながら、本当に旬な、本当においしくて体が喜ぶ固定種野菜をお届けしてゆきたいと思います。

今日も1日ありがとうございました！

無農薬自然栽培マイラブファーム
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