6月28日(水)
今日、ついに就農を審査いただく『就農準備会』の日を迎える。
右も左もわからない、暗中模索の中から、
無事この日を迎えられたのは、
本当にたくさんの方のご支援のおかげです。
通常、新規就農には、国や県や自治体による助成つきの就農プランが用意されていますが、45歳オーバーであり、新規就農の支援策対象から外れる僕たちは、自主的に市の農政課、農業委員会、研修先、地主さまと個別交渉してここまで辿り着きました。
特に農政課の担当の方には、このような特殊なケースにもかかわらず、各関係者への橋渡しにご尽力いただき、心から感謝しています。
みなさまのお気持ちに感謝でいっぱいです。
これからの指針となる『就農計画書』
就農準備会には、千葉市の農政課の方はじめ、農業委員会、JA、農業普及指導員など農業関係者が一堂に集まり、僕たちの就農計画を討議いただいた。
就農計画を発表した後、お集まりいただいた方々から質問をいただき答えてゆく。
有機農業の大変さ、農地の開墾の大変さなど、さまざまな意見が寄せられた。
無事終了となり、農地貸借を申請する。
結果は7月中に通知される。
帰り際に、関係者の1人から、
「マイケルやもさんですよね。HPを拝見させていただきました。
東日本大震災被災地での活動などとても感銘を受けました。
千葉市に就農されること、とても嬉しく思っています。
ぜひ頑張って成功されるのをお祈りしています。」
とお声をお掛けいただき、胸が熱くなった。
午後、そのまま直接農地に向かう。
セイタカアワダチソウやネズミムギを抜き、クズの根を除去。
入り口のところにうず高く積もってゆく。
葛根湯やくずきりの粉などに出来るのであれば、最初の作物として考えたいところだったが、木の根のように太くなったものでないと出来ないそう(T_T)
だが、米ぬかと水をかけて発酵させ3ヶ月もすると完熟してよい堆肥になるという。
クズのパワーを最大限この畑に生かさせていただこうと思う。
今日も、お隣の農家さんが、ずっとこちらの方を見て、僕たちの作業を見ている。
その方のことを、ピン子さん(仮称)としておきます。
ピン子さん、今日は何を言って来るのかな、と思ったら、
「開墾に力になってくれそうな方がいるよ。今話ししてきたよ。」
と言って、その方のところまで案内いただく。
その方からは、開墾するための方法を色々アドバイスいただく。
年齢は70。いかにも農村のリーダーのような人望厚く風格のある方。
文太さん(仮称)としておきます。
「ああ、あの地主さんの畑か。あそこどうやって開墾すんだ?」
「できるだけ人力で・・」
「人力ったってなぁ・・最初モアーで草刈って、そのあとサブソイラーってのでクズの根をちぎっていかねえと、何年たっても終わんねえよ」
神社の近くの蔵のような倉庫を開けて、サブソイラーがついている65馬力もあるトラクターを見せてもらった。
「これは村で管理してんだけど、免許ねえと運転できねえから、誰かにやってもらうしかねえなぁ」
最後に、その方の畑に一緒に行き、キャベツを1個いただいて帰る。
ズッシリと重く、ギュッと身が締まったキャベツは、とてもおいしく、その味のむこうに、その農家さんの生き様が垣間見れた。
今日も1日ありがとうございました(^o^)/